先進車両のバンパー交換にはスキャンが必要なのはなぜ？

バンパーは単なる外装パーツではなく、次のような重要なセンサーが組み込まれています。

衝突防止センサー（AEBS）：

前方の障害物を検知して、必要に応じて自動ブレーキを作動させます。

レーダー・ミリ波センサー：

高速道路などで車間距離を保つ**アダプティブクルーズコントロール（ACC）**に使用され、スムーズな運転をサポートします。

駐車支援用センサーとカメラ：

バック時の障害物や周囲の状況を把握するための重要なセンサーです。

360度カメラシステム用センサー：

駐車時や狭い道での運転をサポートするため、車両周囲をリアルタイムで表示します。

バンパーを交換したり、鈑金塗装を施した後、センサーの取り付け位置がわずかにズレる可能性があります。たった数ミリの違いであっても、これが原因でセンサーが正常に作動しなくなることがあります。

例えば、以下のようなトラブルが発生するリスクがあります。

・自動ブレーキが誤って作動する、または作動が遅れる

・障害物が正確に検知されず、接触事故の危険が増す

・アダプティブクルーズコントロールが適切に反応せず、車間距離が保てない

・駐車支援システムが障害物を見逃し、安全な駐車ができない

これらのトラブルを防ぐために、バンパー交換後にはセンサーのスキャンとキャリブレーションが必要です。キャリブレーションとは、センサーが正しい角度・位置で作動するように再調整する作業です。これによって、各システムがメーカーが設定した基準通りに動作することを確認します。

当店では、最新のキャリブレーション設備であるAUTEL MaxiSys IA900WAを導入しています。このシステムを用いることで、レーダー、カメラ、その他のセンサーがすべて正確に作動しているかどうかを検証し、必要に応じて調整を行います。

さらに、スキャンツールで各センサーがエラーなく機能しているかをチェックするため、センサーの異常や誤作動があった場合も迅速に対応可能です。お客様の安全を第一に考え、見えない部分の安全を確保することを私たちは最も重視しています。